飲食業に限らず、すべての接客業において、瞬間・流れ・時機・よい折・間、などの言葉で言い換えられる「タイミング」は、お客様の満足度向上に欠かすことのできないサービスの一つだと考えます。私が度々利用をさせて頂きます飲食店では、ランチにコーヒーが無料でサービスされます。ところが、食べている最中にも関わらずコーヒーが提供されます。すでに、私の言いたい事はお分かりと思いますが、食事を食べ終わり一息置いて、さあアイスコーヒーをいただこうと手を伸ばすと、すっかり氷が溶けてしまって、せっかくの冷たいアイスコーヒーがぬるくなり薄まります。また、ホットコーヒーは冷めてしまい、味わい深い適温でなくなります。HOTもICEも一つの流れの中の「タイミング」がずれてしまうと、残念と思うと同時に無料のサービスなのにもったいないと思います。また、ありがたい心遣いと思う気持ちとは相反して、食後の楽しみが消失してしまいます。もちろん一連の食事全体もクールダウンします。私は食前には飲みたくないので食後でお願いしています。しかしながら、無料サービスなこともあり、また忙しいそうに働いている従業員の方のルーティンやサービス手順（流れ）に割り込み、特別にこちら側の都合でタイミングを合わせてくださいとは言いにくい状況です。しかたなく、諦めの気持ちで毎回頂いております。残念です。

せっかくの無料のサービスです。私達、サービスする側の「タイミング」ではなく、お客様の気持になった「おもてなし」の効果的な「タイミング」での運用・サービスが望まれます。この際、無料のサービスに限らない、すべてのサービスでの「タイミング」をもう一度確認してみてください。従業員の労働環境改善のためにもサービスの無駄使いは控え、効率的にしたいですね。全てはお客様の喜びのために。そして、お客様から「ありがとう」の一言をいただくために。必ずや従業員の心の清涼剤・エネルギーになることでしょう。